インフルエンザってなに?

インフルエンザって何?

インフルエンザは、「冬に流行る熱が出る辛い風邪のようなもの」ということを知っている人は多いと思います。
友達がインフルエンザにかかってしまうと、他の友達も次々とインフルエンザにかかってしまい、学校自体がお休みになってしまうということもあります。インフルエンザは他の風邪と違い「感染力(うつる力)」が強いという特徴があります。

インフルエンザは1種類じゃない!

冬に流行るインフルエンザは、A(H1N1)亜型、A(H3N2)亜型、2つと、更にそれぞれB型という系統の全部で4つの種類があり、全て流行する可能性があります。年齢によってどのタイプが流行るかということもありますが、4つすべてが流行る可能性があるので、小さい赤ちゃんからお年寄りまで、すべての人が気を付けなければいけません。

インフルエンザがうつらないようにするにはどうしたらいい?

学校でインフルエンザにかかった人が出ても、みんなで気を付ければ感染を防ぐことができます。その為にはどんなことに気を付ければよいのでしょうか。

「咳エチケット」に気を付け、守る!

インフルエンザに関わらず、人の咳やくしゃみ、鼻水などにはインフルエンザや風邪などのウイルスがいます。
その為、咳が出る時やくしゃみが出るときは注意をしなくてはいけません。

マスクをつけよう!

咳やくしゃみが出るときは、必ずマスクをして人にかからないようにしましょう。
もし、マスクが無いときに咳やくしゃみが出そうになった場合は、ティッシュや腕を鼻と口に当てます。さらに1メートル以上離れた状態で、他の人から顔を背けましょう。

鼻をかんだティッシュはすぐに捨てる!

鼻水にはたくさんのウイルスが含まれているので、鼻水や痰がついたティッシュはすぐにゴミ箱に捨てましょう。

くしゃみを手のひらで受け止めた場合はすぐに手を洗おう!

くしゃみを手のひらで受け止めると、手のひらにたくさんのウイルスが付いてしまいます。その手であちこち触ってしまうとウイルスをばらまいてしまうので、くしゃみを手のひらで受け止めた場合はすぐに手を洗いましょう。

咳をしている友達がいたらマスクをしてもらうようにお願いしよう!

一人だけで頑張ってもインフルエンザの予防はできません。もし咳をしている友達を見かけたら、マスクをするようにお願いしてみましょう。

予防接種を受けよう!

注射は痛くていやだなぁと思う人もたくさんいますが、インフルエンザの予防接種には、以下のようにとても良い効果が期待できます。

  • インフルエンザの症状が表に出ることを、ある程度抑えてくれる
  • インフルエンザにかかっても重い症状になりにくくなる

特に、体が弱くなっていてインフルエンザにかかりやすく、症状が重くなりやすいお年寄りには効果が高いと言われています。

インフルエンザの予防接種は、受ける人の年齢で接種の回数が変わります。
13歳以上の人は、お医者さんの指示が無ければ1回予防接種をするだけでよいのですが、12歳以下の人は、大人と違ってしっかり効果を出す為には2回受けないと行けません。
予防接種
65歳以上のお年寄りや、60~64歳で心臓や腎臓の機能がうまく働かない人病気を持っている人などは、インフルエンザにかかると重い症状になってしまう事が多くあります。その為、インフルエンザの予防接種は定期接種(無料、または安く受けられる)の対象になっています。

お年寄り向けの施設などでの感染が広がらないように気を付ける

お年寄りが多く利用する施設や、多くのお年寄りが住む施設では、インフルエンザの予防に特に力をいれなくてはいけません。
まずは、施設の中にインフルエンザのウイルスが入らないようにすることが大切です。

国とお医者さんで作った「インフルエンザ施設内感染予防の手引き」という本の手順に沿って、インフルエンザが入らないように、インフルエンザが流行らないように日々気を付けています。

みなさんのおじいさんやおばあさんが入所する施設になど行く時は、うがいや手洗い、マスクをつけるなどインフルエンザのウイルスを持ち込まないように気を付けましょう。

インフルエンザがどこでどのぐらい流行っているかを知るには?

頑張ってインフルエンザの予防をしていても、どこかで必ず流行ってしまいます。どの辺りでどのぐらい流行っているかを知ることができれば、「しばらくは近づかないようにしよう」などと気を付けることもできます。

みんなが気を付けられるよう、インフルエンザが流行りだすとどの辺りでどのぐらい流行っているかという情報が厚生労働省のホームページで発表されます。その他にも、テレビのニュースやインターネットのニュースなどでも知ることができます。

インフルエンザの流行情報~厚生労働省からの情報~

厚生労働省から、毎週金曜日に以下の内容で情報が発表されます。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou01/houdou.html

・インフルエンザ定点報告情報
決められた病院から「インフルエンザの患者さんはこのくらいいます」という報告をもらい、まとめた情報です。
・インフルエンザ様疾患発生報告(学校休校情報)
日本全国の保育園や幼稚園、小学校、中学校、高校などで、「インフルエンザにかかってお休みしている人はこのくらいいます」という報告や、「〇クラスが学級閉鎖(クラスがお休み)になっています」、「〇学年が学年閉鎖(学年がお休み)になっています」「学校閉鎖(学校全体がお休み)になっています」という報告をまとめた情報です。
・インフルエンザ入院患者情報
あらかじめ決められた病院で、インフルエンザにかかった患者さんがどのぐらい入院しているかという情報です。

インフルエンザの流行情報~その他の情報~

厚生労働省から発表される情報以外にも、国立感染症研究所のホームページで以下の情報を知ることができます。

・インフルエンザ流行レベルマップ
日本のどのあたりでどのぐらいインフルエンザが流行っているかを地図に色分けしています。それにより、インフルエンザがどこでどのくらい流行っているかを一目で知ることができます。
・流行状況の過去10年間との比較グラフ
10年前から今までのインフルエンザの流行状況を知ることができます。これによって「この年は患者さんの数が少ない」、「この年だけすごく増えている」などの情報をグラフで見ることができます。
・感染症発生動向調査週報(IDWR)
インフルエンザも含めて、人から人にうつる病気(感染症)がどのぐらい発生しているかなどの情報がわかります。
・インフルエンザ関連死亡迅速把握(関連死亡情報)
決められた地域の病院からインフルエンザが関係して亡くなってしまった人の数の報告をまとめた情報を見ることができます。
・各シーズンのインフルエンザに関するまとめ
厚生労働省や国立感染症研究所などのホームページで、過去や現在のインフルエンザ情報をまとめた情報を見ることができます。

インフルエンザ予防接種のワクチンや治療薬の情報

インフルエンザが流行してくると、予防接種を受けようかなと考える人が増えます。また、インフルエンザが流行してくるとインフルエンザを治療する為のお薬が少なくなっていきます。その為、以下の情報を発表して、みんなに気を付けてもらうようにしています。

・インフルエンザ予防接種のワクチン
ワクチンの数には限りがあるので、今年は全部でどのぐらいの数のワクチンがあるかということを発表します。また、「大人の予防接種は1回ですよ」という呼びかけや「より良いワクチンの使い方」などを呼び掛けて、たくさんの人が予防接種をできるようにしています。
・インフルエンザのお薬
インフルエンザウイルスをやっつける為のお薬は、全部で4種類あります。今年はそれぞれ何人分ぐらいあるのかを発表しています。
・インフルエンザの検査キット
今年はインフルエンザかどうかを検査する為のキットがどのぐらいあるかという情報を発表しています。

たくさんの人にインフルエンザの予防をしてもらう為にしていること

(1)インフルエンザのホームページを作る
インフルエンザの情報を知りたい人が、すぐに欲しい情報を見れるように特別なホームページを作ります。
(2)インフルエンザ予防を広く広める為のポスターを配る
病院や学校、会社などに貼って、たくさんの人がインフルエンザの予防ができるように、厚生労働省のホームページにポスターを公開しています。
(3)みんなが知りたいインフルエンザの疑問を作ってお知らせする
毎年寄せられるみんなが疑問に思っていることを、厚生労働省と国立感染症研究所感染症免疫センター、お医者さんたちでわかりやすい「Q&A」にまとめてホームページでお知らせしています。
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/qa.html
(4)相談できる窓口を作る
インフルエンザなどの感染症をどうやったら予防できるか、どのぐらい流行っているか、予防接種をするとどうなるのか、といった疑問に応える為、電話相談窓口がございます。

参考文献)https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/influenza/index.html
電話番号:03-5276-9337(午前9時~午後5時 ※土日祝日、年末年始を除く)

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