「亜塩素酸水」ってなに?「次亜塩素酸水」とは違うの?
亜塩素酸水は同じく殺菌などに使われていて、名前は似ていますが、亜塩素散水と次亜塩素酸水は別のものです。
次亜塩素酸水は長い間置いておくことで、どんどん違うものに変化してしまいますが、それに比べると亜塩素酸水は変化しにくく、長い間置いておくことができます。
「亜塩素酸水」は外国でたくさん使われている!
アメリカではお肉や果物、野菜、魚などの水産物に使われています。
他にも、お弁当箱やトレーなど、食べ物と触れるところに使われています。
また、カナダやオーストラリアでは、食べ物以外にも病院や薬を作る工場など、菌がいては困るお部屋の中をキレイにするためにも使われています。
「亜塩素酸水」は菌を殺す力はあるの?
亜塩素酸水は外国でもたくさん使われているので、菌を殺す力が強そうですが、私たちの国日本でも、その力をしっかり検査をしています。
「亜塩素酸水」の検査はどうやってしたの?
青ネギや生さんま、お米やイチゴを使って検査をしました。
水で洗った食材に大腸菌を付け、室温10℃の状態で1日、3日、5日と置いておき、菌がどのぐらい増えるかを調べる検査をしました。
菌が増えるということは、「亜塩素酸水」の力が弱く、菌が増えないということは、「亜塩素酸水」の力が強いということになります。
同じ量のお水に、塩を一つまみ入れたものと塩をたくさん入れたものでは、塩をたくさん入れた方がしょっぱいように、同じ「亜塩素酸水」でも「亜塩素酸」の量を変えて検査してみたところ、「亜塩素酸」の量が多ければ多いほど菌を殺す力が強いということがわかりました。
「次亜塩素酸水」の成分が残っているかチェック!
- レタス・キャベツ・青ネギをカットして水洗いをします
- 水を切ったあと、亜塩素酸水に10分間漬ます。
- 亜塩素酸水がどのぐらい残っているかチェックします。
- 更に水道水で水洗いし、水切りしたものもどのぐらい残っているかチェックします。
この検査で、水洗いをした野菜には、亜塩素酸水が残っていないということがわかりました。
「亜塩素酸水」で「トリハロメタンが」出来る?
「亜塩素酸水」も殺菌する時に怖い物質「トリハロメタン」が出来てしまいます。
その為、「亜塩素酸水」でもしっかり検査をしています。
- レタスを「亜塩素酸水」に10分間漬けます。
- レタスを水道水で10分間水洗いしてから検査をします。
この結果、トリハロメタンは水道水よりもかなり少ない量しかなかったということがわかりました。
「亜塩素酸水」は野菜や肉の栄養分を壊さない?
キャベツで検査をしてみたところ、キャベツの栄養が減ってしまっていることがわかりました。しかし、それは「亜塩素酸水」のせいではなく、水道水で洗う時に、キャベツの栄養が水に溶けて流れてしまったせいであることがわかりました。
その為、「亜塩素酸水」のせいで野菜の栄養分を壊してしまう可能性は少ないと言えます。
※次亜塩素酸水についてはこちらをご参考ください。
参考文献)
http://www.fsc.go.jp/iken-bosyu/pc_ziaensosan181214.pdf
https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000002wy32-att/2r9852000002wybn.pdf
https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000002wy32-att/2r9852000002wybg.pdf